アロマオイルを作るのだ2015/07/06 21:25

たくさん採った!
あいざわくんは一体、今なにをしているの?
という質問をよく受けます。

Facebookでも断片的にしか伝えていないし、
いわゆる「どこどこに勤めています」というのも、一応あるのですが、
それでは全く伝わらないことをやっているので、
ここで改めて書いておこうと思います。

所属は工房mapaというところで、
富永周平さんという方のもとで働いています。
http://www.mapa-mapa.com

この方はデザイナーなんですが、
当然のことながら、僕はデザイナーではありません。
立ち位置的には「なんでも屋さん」です。

その中でも、今メインで携わっていること、
そして自分としても大きな意味を感じてやっていることが、
表題の「アロマオイルを作ること」です。

福島県は南会津。
ここでアロマオイルを作ります。
なんでアロマオイルなのか。

福島県南会津郡は、神奈川県とほぼ同じ面積ですが、
森林率は90%以上。Googleマップで上から見ると、ほぼ緑です。
その緑が今、だいたい放置されています。
本来であればスギやマツの育成のために手入れをしなければならないのですが、
それも手付かずだったり、そもそも植林もされていなかったり。
(まぁ、植林されていない広葉樹の森はとても綺麗なのでこれはこれで素晴らしいのですが)

なんで放置されるのか。それは林業で儲からないからです。
一本の木を伐採して売っても、その労働に見合う値段で木材が売れないんです。
そりゃぁ、誰もやりたがらないですよね。これは木材の輸入自由化によって引き起こされた30年以上続く問題です。

どうやったら林業は、山は、儲かるようになるのか。
それを考えた上での「アロマオイル」です。
アロマオイルの原料に使われる樹種は、これまでの林業では「雑木」として、
切られてそのままそこに捨てられていたものです。

それを活用してアロマオイルを作るとどうなるか。
これまで捨てられていたものからお金が得られるようになる、
つまり、その森・山から入る収入が増えることになります。

その仕組みができれば、山でもっと稼げるようになる。
稼げるようになれば、若い人がもっと山に関わるようになる。
若い人が山に関わると、若い人が田舎にすむようになる。
若い人が田舎に住むようになると、地方に活気が出てくる。

僕は地方が元気になれば、日本は変わると思っています。
そして、すでに地方には元気になる要素が沢山ある、とも思っています。

あとはやるだけ。

僕は自分が何になりたいのか、というのは未だによくわかっていない(というか、あいざわかずひろ以上の何者でも無いと思っている)のですが、
この世の中をこうしたい、ああしたい、っていうのは結構あります。

それをなるべく沢山、しっかりやっていくのが僕の人生なんじゃないかな、と最近考えるようになりました。