4月5日、6日 復興支援報告(高橋徳治商店・船越漁協)2011/04/06 21:43

5日は高橋徳治商店にいってきました。
笹かまぼこなどの練り物の生産者です。
作業する人数は9名。
職員のほか、学生ボランティアも2名来ています。
津波が家の中まで入ってきて、もう住めるような状況ではありません。
大体20cmくらいのヘドロが家の中の隅々に入り込んでいます。
それをスコップでかきだしながら、
家のものも外に出していきます。
アルバムや、食器類など、必要そうなものは別にします。
本も沢山ありましたが、もう読めるような状態ではありません。

滞在3日目にして、やっと支援らしい支援をしました。
約4時間程度の作業で、やっと2部屋の泥を出し終えました。
ちょうど社長がやってきて、僕らにお礼をされていました。
きっと本当に本当に大変な気持ちだと思いますが、
それでも前を向いて、まっすぐ立とうという姿勢が見えました。
すごい人だなぁ。

6日(今日)は、船越漁協に支援物資を届けに行きました。
野菜中心で、あとは砂糖・梅干し・フリーズドライの味噌汁などです。
「漁協に持って行くように」と言われて行きましたが、
漁協はどうやら建屋が大破していて、地図のそれらしい場所に行ってもありませんでした。
途中に駅があったはずの場所にも、何もありませんでした。
線路もキリモミにねじれていて、その上に自動車がちょこっと乗っています。
船越漁協周辺の地域は、まさに壊滅的状況です。
8mの堤防がコテンと倒れていました。
ホーマックが海沿いにあったのですが、
屋根と看板だけを残して、骨だけになっていました。
瓦礫の片付けもあまりできていません。
さすがにちょっと背筋が寒くなる思いがしました。

漁協から一番近そうな、少し高台になっている消防署の屯所を紹介されて、物資を届けました。
そこは避難所ではなく、家に住んでいるけれども支援を必要としている人たちにモノを配るための場所です。
避難所にはモノが余っているようで、野菜などは断れることも多くなってきたようですが、
こういうところには足りていないようです。
喜んで受け取られていました。
しかし、こういう集配所には不満を挙げる人も多いらしく、マネジメントにかなり苦労されているようでした。

僕らが支援物資を運ぶ目的は、提携生産者の重茂(おもえ)漁協の復興支援。重茂漁協が復興するためには、周りの漁協の復興もなくてはいけない。ひいては、その地域全体の復興がなければいけない。
なので、今回は重茂漁協の依頼として、船越漁協へ届けるというスタンスでした。
ただやみくもにモノを配るだけならば、自衛隊でも、公的機関でもできます。

生活クラブが目指すのは、提携生産者とまた取引ができるようになること。それすなわち地域の本当の復興です。


あんまり時間をとって書いていないので、
ほとんど書き殴り状態ですが、ご了承ください。
帰ってきたら、感じたことなど、じっくり書きたいと思います。

コメント

_ 瀬戸義章 ― 2011/04/07 10:40

お疲れ。応援してるぜ。

……泥にまみれた家具をクリーニングして、中古品輸出できんもんかな? 完全に壊れちゃってる?

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